侍魂の金視点

令和に生きる武人(もののふ)のつぶやき

生と死、命の選択

皆様お疲れさまです

本日も御訪問に感謝致します

アサヒスーパードライの生ジョッキ缶を手に入れることができてご機嫌の侍魂です

 

今日はいつものような前振りは無しです

ネタ切れって訳ではありませんよ(笑)

 

本編

人の常識や行動理念というのは

その人の人生に於ける経験によって創造されていく

 

全く同じ経験をしたり同じ人生を歩む人がいないように、常識や行動理念も十人十色です

そして大きく逸脱しないためにあるのが道徳や法です

 

それも国や地域によって違っている

例えば安楽死

日本では認められていないが、異国では認められている国もある

 

看取り

私は36歳の時に前妻を左腕の中で看取った経験がある

病院の中ではなく自宅でです

モノクロの世界、徐々に生気を失い濁っていく瞳…そんな記憶がある

 

人が死に向かう時、努力呼吸から下顎呼吸に移行してこの世の勤めを終えていく

しかし前妻は突如下顎呼吸となりあっという間に天に昇った

 

落ち着いた今だから思うことは、これは医療麻薬による呼吸抑制だったんじゃないかと思う

 

生と死

前妻が背中に痛みを訴えた2016年の冬

のたうち回るほどの痛みになるまでにそう時間はかからなかった

 

その痛みを抑えるべく始まった医療麻薬の服用

最初は麻薬の卒業を目標に掲げて治療に励んでいたが、酷くなっていくばかりの痛みに比例して麻薬の量も増えていった

 

そしてその日は来てしまった

私は医療従事者ではないので予想の範疇を超えることは出来ないが…オーバードースだったんだろうと思う

 

救急車か訪問医か

呼吸が止まり行く前妻を前に、私には二つの選択肢があった

 

一つは救急車を呼ぶこと

一縷の望みにかけて蘇生をする

もしかしたら命を繋げたかもしれない

 

しかし蘇生できたとしても痛みは更に強まり、麻薬の量は増えるばかり

また地獄のような思いをさせるだろう

命を繋げなかった場合は事件性の無さを証明するために解剖となるだろう

 

二つ目の選択肢はお世話になっていた訪問医を呼ぶこと

医療の知識は希薄でも、訪問医を呼んだとしても救急車よりも遥かに時間がかかるし、処置だって自宅でできるものなんてたかが知れてるってのも分かる

 

訪問医を呼ぶということは、死亡診断をしてもらって解剖を回避する

もう十分頑張った、痛みや辛さから解放してあげたい

それを暗に意味していたのです

 

私はこの極限の状況下で、義母と一言二言話し合い決断した

私は後者を選んだのです

 

斬り結び

私のした決断、これには賛否があると思う

どんな状態でも生きている事に価値があるという見解もあるだろう

 

苦しみ抜いた最期、もう安らぎをあげたいという意志を讃えてくれる人もいるだろう

同情する人もいるだろう

 

今でも正しかったかなんて分かりはしない

もしかしたら私が死ぬ日が来ても答えは出ないかもしれない

 

それでも私は誇りを胸にこの瞳にとまった人と共に生きる

 

人は死の瞬間に人生で最大のメッセージを遺します

私は崇高な偉大なる女性よりそれを受けたのだ

そして私の左腕の中を最期の場所として選んでくれたのだ

 

命を懸けたメッセージや教えを胸に誇り高く幸せに生きていく

それが私に出来る最善の事と信じている次第です


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私に幸せをくれる、私と繋がる全てのものへありがとう(^-^)